Fugit hora.

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「フギト・ホーラ」と読みます。
hōra fugit と同じ意味になりますが、ペルシウスの表現(5.153)は表題の語順です。
hōraはhōra,-ae f.(時)の単数・主格です。
fugit は「逃げる」、hōra は「時は」で、あわせると「時は逃げる」となります。
fugitはfugiō,-ere(逃げる)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
せっかくなのでペルシウスの表現の文脈をご紹介しますと次のようになっています。

…cinis et manes et fabula fies,
uiue memor leti, fugit hora, …
あなたは灰や亡霊、人の口に上る話題になるだけだ。
死を胸にして生きよ、時は逃げるのだから。(5.152-153)

vīve memor lētī. は、vīve memor mortis と同じ意味です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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